
マレーシア・ボルネオ島のサバ州とサラワク州は多くの民族が住んでおり、それらの民族は何千年もの間互いに交流を持っていました。民族の数と同様に、文化や信仰も多種にわたっています。
サラワク州で最も多い先住民族はイバン族で、サバ州ではカダザンドゥスン族、ラブアンではカダヤン族とブルネイ・マレー族とそれぞれ異なります。その他にも多くの民族がそれぞれ独自の伝統的習慣で生活しています。また、中国との数世紀にわたる貿易は、プランテーションや鉱山採掘の為に労働者を連れてくるきっかけとなりました。現在ボルネオ島の沿岸部に住んでいる中国人の多くは、その子孫です。
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ボルネオ島では、方言を含め、100を超える言語が話されています。公用語であるマレー語は、民族の壁を越えてコミュニケーションの取れる手段の1つです。都心部では英語も広く話されています。
ボルネオ島では宗教の自由も認められており、ここではイスラム教寺院、協会、仏教寺院などが混在しています。今もなお、古くからの土着宗教を崇めている民族もいますが、その多くはイスラム教やキリスト教に改宗しました。
ディスカバー・ボルネオ社は、サバ州とサラワク州の魅力的な文化、食物、そしてフェスティバルなどを紹介しています。ホテル、空港、その他の様々な場所で伝統舞踊やパフォーマンスをご覧頂けます。結婚式などの大切な思い出の場面でもご利用頂けます。
コタ・ブルッのバジャウ族 / Bajau Horsemen of Kota Belud
サバ州のバジャウ族は2つのコミュニティーがあり、それぞれ異なった生活をし、言語も異なる部分があります。その多くはサバ州東海岸に住み、漁業を生活の糧としています。しかし、コタ・ブルッ地域に住むバジャウ族は、農業を中心とした生活で、牛やポニーなどを飼い家畜としています。コタ・ブルッ地域のバジャウ族は"東のカウボーイ"と呼ばれ、騎馬民族として知られています。サバ州の競馬の騎手のほとんどがバジャウ族です。Tamu Besar(タム・ブサール:年に一度の大市場)などの祭事には、彼らは伝統衣装に身を包み、また馬にも装飾をします。その伝統的な姿は大変素晴らしいです。
マーケット / Markets
"Tamu(タム)"とは、元来地元の人々が物々交換や社交場として開いていた市場のことを指します。今日ではTamuは各地で毎週開かれ、地元の人は自家製の農作物や民芸品を売りに来ます。また町からはプラスチック製品、服、台所用品、靴などの日用品を売りに来る人がいます。Tamuを訪れると農民や漁民など様々な人々を見かけることができます。水牛、はちみつ、米や手工芸品など地元ならではの物が売られています。トゥアラン地域やコタ・ブルッ地域、そしてコタキナバルのガヤ通りで開かれるサンデーマーケットは有名です。
食事 / Food and eating out
もしボルネオ島で食事に招待されたら、ブラチャン(エビなどを潰して作ったサバ州の調味料の一つ)で炒めた地元の野菜、葉で包んで炊いた陸稲(おかぼ)、竹で料理した川魚やいのしし、"タパイ(tapai)"と呼ばれる米から作る地酒などの伝統料理を食べられるかもしれません。しかし伝統料理はどこでも食べられるわけではありません。山やジャングルに入り、自分の足で是非探してみて下さい。
ボルネオ島では食べ歩きをお楽しみ下さい。屋台、喫茶店、レストランでは典型的なマレー料理、インドネシア料理、中華料理、インド料理、西洋料理などの料理を味わえます。ボルネオ島の朝は喫茶店から始まります。地元の人々はそこで食事をするだけでなく、1日の出来事などのおしゃべりに花を咲かせています。
シーフードが好きな方は、サバ州は大変満足頂けるでしょう。新鮮な魚、エビ、ロブスター、カニ、貝、そしてイカなどを様々な料理法でお楽しみ頂けます。またサバ州の現地スペシャル料理として、新鮮な生魚をレモン汁でしめ、数種類のハーブと調味料で味付けした料理"ヒナバ(hinava)"は格別です。
ボルネオ島のイスラム教以外の人々の多くがお酒を楽しみます。中でも、米から作った地酒(地域によりトアック、リヒン、タパイ、ボラックなど呼ばれます)は結婚式やフェスティバルでは欠かせません。お酒を勧められた時、無理に飲む必要はありませんが、是非一緒に飲んでみて下さい。ボルネオ島の人々はみんなで陽気にお酒を飲むことが好きで、お酒を勧める事はその人を歓迎している証です。ボルネオ島の人々はお酒が回ると伝統舞踊を踊ります。ボルネオ島に来たら一緒にお酒を飲み、踊りを楽しんで下さい。
伝統舞踊 / Traditional Dance
音楽と舞踊は、村ではあらゆる行事において重要とされています。その伝統的なハーモニーは長い間村人たちの象徴となっています。結婚式、婚約式、収穫祭、子供の最初の誕生日、宗教的儀式、その他様々な行事で音楽を奏で、踊りを踊ります。それぞれの民族は似た楽器を使いますが、各々異なった音楽と伝統舞踊があります。全ての楽器は村人が丹精に1つ1つ手作りしています。楽曲、ダンススタイル、テンポにそれぞれ特徴があります。また中には、他の民族には見られない、その民族独自の楽器もあります。
ボルネオ島の伝統音楽に楽譜はありません。また歌詞も書き残されていません。全ての音楽を歌は世代から世代へと受け継がれてきました。男女共に音楽を演奏しますが、いくつかの楽器は役割が決まっています。例えば、男性は一般的に大きいゴンやドラムを叩き、女性はKulintanganや平たいゴンといった小さい楽器を奏でます。
ほとんどの楽器は自然の物から作られています。例えばTong Lungon、 Turali、 Suling、Sompoton、Togunggakは竹で作られています。その他Gambus、 Kompang、Gendangはヤギの皮から作られ、GongやKulintanganは真鍮で造られています。Sundatangは柔らかな木から作られた、細長い3弦のギターのような楽器です。
手工芸品 / Handicrafts
ボルネオ島の人々は何世代もの間、ジャングルと密接に生活してきました。住居と服は森から作り出し、食物はジャングルから手に入れ、植物を育てました。また器用な手先で日常生活に必要な物は全て作り出しました。
ボルネオ島の手工芸品は主に、木彫り、金工、かご細工、ビーズ細工、竹細工、吹矢、お面、織物、そしてフロアーマットです。その中には民族の信念が取り入れられ、生活に密接なものです。Iban Pua Kumbu(織物)や、サイチョウの彫刻は儀式に用いられました。また銀細工はペナム族やムルット族の吹矢に見ることができます。毎週催されるTamu(市場)、村の店、ショッピングモールでモダンな手工芸品やアンティークな手工芸品を買う人の姿が見られます。
フェスティバル / Festivals
多くの民族が年間を通じて各々のフェスティバルを祝っています。主な宗教的行事にハリラヤ(断食明けの祭り)、クリスマス、および中国正月(旧正月)があります。これらのフェスティバルの間、マレーシアの人々は"オープンハウス"をします。親戚や知人の家を訪れて、みんなでお祝いをするのがマレーシアの伝統です。
収穫祭 / Harvest Festival
ボルネオ島の人々が楽しみにしているフェスティバルの1つは収穫祭です。中でも、サバ州のカダザンドゥスン族の収穫祭が有名で、収穫祭の時は各村々から多くの人が料理を持ち寄り、伝統音楽を奏で、踊りを踊ります。コタキナバル近郊のピナンパン地域にあるカダザンドゥスン・カルチュラル・アソシエーションで行われる収穫祭はとても盛大です。ここでは各民族が伝統衣装に身を包み、伝統音楽があちらこちらから聞こえ、非常に活気に溢れています。
文化村 / Cultural Villages
サラワク・カルチュラル・ビレッジやサバ博物館の文化遺産村はボルネオ島の民族の伝統家屋の建築様式を知るには大変よい所です。それぞれ民族独特の文化が反映されています。伝統衣装、工芸品、そして楽器など先住民族の生活様式と習慣が詳しく説明されています。
ロングハウス / Longhouse
伝統的なロングハウスはボルネオ島の特徴の1つです。高足の上に家が建てられ、家の空間を2つに分け、一方を公共スペース(リビング)、他方に個々の部屋を並ぶように作ります。この建築様式は、かつてジャングルの中で暮らすのに最も適した物でした。サラワク州のイバン族、ビダユー族、そしてサバ州のムル族、ルングス族はロングハウスに住んでおり、大変友好的で訪問者を暖かく迎え入れてくれます。
水上集落 & 漁師 / Water Villages & Fisherman
多くの原住民族にとって、主なたんぱく質は魚でした。漁に行きやすいように河口や湾に高床式の家を建て、水上集落(カンポン・アイル)で生活をしています。
シー・ジプシー / Sea Gypsies
サバ州東海岸の海には、イスラム教を信仰し、海と共に生活しているバジャウ族がいます。年に1度センポルナで開催されるリパ・レガッタは大漁を海の神Omboh Dilautに感謝するフェスティバルです。またこの民族の特徴として、年1回の交霊会や、ナイトリー・トランス・ダンシングで霊媒師は村人の相談を受けます。また伝染病が流行ると、彼らは外洋に"スピリッツ・ボート"を流し、その疫を払います。